月曜から金曜まで初任者を指導している。
昨日は1年生担任の指導日。なんと「くじらぐも」で大苦戦。しばらく見ていて、原因が分かった。
学年でそろって使用しているワークシートを初任者は使いこなせない。
しかし初任者は、先輩から渡されたら、なんとかそれを使って授業をしようとする。
でも、使いこなせない。
見かねて途中で助け船。
「だれがなにをしましたか、って書かせるワークシートになってるから、主語と述語の述語だけ書かせればいい。くじらが『まわりました』こどもたちが『手をふりました』の述語だけ書かせたら時間がかからない。」
私が作るなら、最初の問題は「字数指定の穴埋め」一番最初に書かせる欄は、穴埋め&フォント灰色で、「そのままなぞればいい」ように作る。
教材文が上半分に配置されているなら、答えが書いてある教材文の下あたりに問題を配置する。
最初の問題は、全員できるように「なぞれば通過」問題にする。
問題数は、一枚につき2〜3問程度。
こうしたことは、かなり昔、S社の通信教材を作った経験があるので分かる。
多くの教師は善意で自作教材をかなりの時間、手間暇かけて作っている。
ところがこうした基本的な知識はまるで知らないし、自分でいいと思って作っても、教材作りのプロからダメ出しをされた経験もないから気付かない。
よかれと思って夜遅くまで残って自作教材を作り、学年揃って学習できるように印刷までして出勤すると机の上にドーンと置いてあったりする。
初任者はそれを頼りに授業をするが、ほとんどの場合、苦しむ。これも経験といえば経験なのだが、かわいそうなのは子どもたち。何にも書けないで立ち往生する子が続出する。
放課後の指導で私が紹介したのは、
10/6「山中伸行氏の実践」
10/5「くじらぐも」のセリフにナンバリングさせるか
「どれでもいいから、一つ選んでやってみたら?手応えが全然違うよ。」
「ナンバリングさせて、『どのかぎかっこを一番大きく読みますか』って聞けば、この3枚、使わなくてもいいんじゃない?」
「目から鱗」っていう納得の表情で頷いていたが、、、。
方法はいろいろあっていい。
選択肢がないのが一番困る。
いくつか方法を知っていて、選べる教師になってほしい。
そのためにサポートしていこうと思う。(部分修正11/1)
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Nobue Ishiguro (水曜日, 27 10月 2021 14:00)
ワークシートは、意図が明確だと便利です。使い方が分からないと混乱します。先生がおっしゃるように、字数をマス目で明示してあると誰もが使いやすいです。また、ワークシート解答をセットで用意していただけると使いやすいと思います。テストも同様ですね。
ヨッシー (金曜日, 29 10月 2021 02:33)
「ワークシート解答をセットで用意」という発想、ありませんでした。なるほどです。テストにもあるんだから、あって不思議じゃありませんが、見たことないです。低位の子向けに、解答が書いてあるワークシートに、なぞる部分のフォントを灰色にしてプリントアウトするか印刷しておけばいいだけですよね。考え方がしなやかで、勉強になります。