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示範授業をしない初任研指導教員

先日、よく利用しているメーリングリスト内で、「1年生の初任者の学級が荒れてきたので、どうしたらいいいか?」という書き込みがあった。

「一時的に授業を肩代わりしてやって負担を軽くする」という方法はある。しかしそれを何日も続けることはできない。基本的には本人にがんばってもらい、「もう何もできない。無理だ」というならやめてもらうしかない。厳しいようだがそれが仕事というものだ。

それはそれとして、書き込みをした方に「初任研担当指導教員はいないのか?」という事を質問したところ、いるにはいるが、あまり役だっていないとのこと。

初任者は、授業のノウハウを知りたい。「示範授業を見せてほしい」と希望して伝えているのだが、まったくしてくれないらとのこと。なんとその指導教員は、小学校に配属されているにも関わらず、中学校の理科の先生なのだという。

「だめだ、こりゃ!」だ。

中学校の授業内容ならいざ知らず、中学校の先生が小学校の1年生の国語や算数の授業を教えられるわけがない。なんでそんな配属をしているのか。信じられない。素人を送り込んでいるのと一緒だ。

一番授業時数の多い「国語」の授業の「音読」に関する基礎的知識やノウハウを持っているわけがない。

へたな示範授業をやって見せないのは、ある意味、高い見識を持ち合わせていると言えるのかもしれないが、私だったら耐えられない。

「教科書は、両手で持って読ませる」

こういうことすらやって見せられないし、なぜそれが大事な事なのか、その意味を説明し指導することもできなければ、初任者が理解し、できるようになるはずがない。

せめて小学校には元小学校での授業経験がある教員を配属してほしいものだ。