宿題が先生を苦しめている
「先生、宿題を出して下さい。うちの子勉強しないんです。お願いします。」①
このように言われて、無碍に断れないから出している先生、学校も多いだろう。
「先生、何で宿題を出さないんですか。隣のクラスの先生は出してます。差が付くじゃないですか。」②
このように言われて、仕方なしに出している先生、学校も多いだろう。
「先生、この学校は何で宿題を出さないんですか。おかしくないですか?他の学校は出してますよ。」③
そういうわけで、今は日本全国こういう論理で押してくる親を誰も制することができないため、出さざるを得ない状態になっている。いつの間にか、宿題が学校の標準装備となり、宿題のマル付けや提出状況のチェックまでしておかないと、
「先生、うちの子、全然宿題を出さないのは先生のせいじゃないですか?」④
①のようにお願いされてサービスで始めていた宿題の責任が、④のように全部学校に責任転嫁されかねない状況になりつつある。
念のために言っておくが、①のようにして出された「宿題」をやる、やらない、の責任は、家庭教育の範疇だ。
「宿題」と言っても、毎日のサービスプリントのようにどこかの「宿題プリント集」を学校の先生が印刷して持ち帰らせているものもあれば、学校で取り組ませなければいけない「教科書の練習問題のやり残し」のような内容が宿題として課されている場合もある。これは先生がチェックし、学校の授業時間の中で答え合わせをするなりして処理されべきだ。
だが、④のように、サービスプリントを逐一先生が丸を付け、未提出者のチェックをして、さらに出すように催促までさせることを要求するのはどう見てもおかしい。
初任者の先生は、こうした事態に対してなすすべもないから、言われるがまま放課後や休み時間、休憩時間を使い、残業までしてマル付け処理をしている。これはホントのことだ。おかしいでしょ!
「宿題を希望される方は、年間1000円頂きますが、よろしいですか?」
40人学級なら年間4万円先生に支給される。ぜひPTA会費から支出してほしいものだ。文句を言う方は少ないのではないだろうか?
実際には、これ以上の負担を先生方に強いていると言うことを保護者の方々には知ってほしい。
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