算数は1時間1ページ進めば大丈夫、という頭でいると、ちょっと進度が遅れた場合、1日に2コマ入れて挽回しようと考えてしまう。
これをやられて一番困るのは学力低位の子だ。苦手な学習が一日に2時間も入るのはたまったもんじゃない。上位の子にとっても同じだ。すぐわかることを、だらだらと遅い進み方で2コマ付き合わされたらイライラしてくる。
のんびりペースの授業2コマを入れて授業遅れを挽回しようとすると、知らず知らずのうちに学級崩壊への道を開く事になるのだ。だから、
進度遅れを挽回したいのなら、1コマ2時間分で進める
指導書で配当されている1日1ページ程度の進度は相当ゆとりをもって配分されているというか、相当遅い!内容にもよるが、2ページくらいの内容は30分ぐらいで終わる事が多い。繰り返すが、このペースでやっていくと賢い子は欲求不満になる。遅すぎて耐えられない。学力低位の子は、もともと人の話を聞くのが難しい。30分で分かる内容なら短くやった方がいい。それを45分に拡大して進められるのは苦痛なのだ。
しかも問題解決型の授業で、先生や賢い子たちが、こんな解き方がありますよ、こんなやり方もありますよ、といろんな言い方で説明すると、どれがいいんだか、何がいいんだか理解できない。直前の文のように、長くなればなるほど説明すればするほど分からなくなる。
1日1コマ。1コマ2時間分
これが正しいやり方だ。
注意するのは、計算練習問題が10~12問くらいあるページ。ここは端折れない。教科書にも書き込めない。これをきちんと解かないと力が付かない。絶対に宿題などにせず、きちんと授業時間内で答え合わせまでして、可能なら仕上げに計算ドリルでおさらいする。
逆に、単元の最初の3~4ページは、1時間で扱ってちょうどいい。それを2ページで終えて満足していたり、既習事項を確認しながら単元の導入をする1ページ目を「どうしたらいいのかな?考えてみよう」と書いてあるので、問題解決的に考えさせたりすると、収拾がつかなくなって遅れていく。
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