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義務教育と原級留置

「義務教育に原級留置と飛び級を導入して良いのでは?」

と呟いた方がいた。

「義務教育」と「原級留置」は、そもそも二律背反(=同時に実現しない)関係にある。

国は、6〜15歳までの子を持つ納税者に就学義務=義務教育の責務を課している。

義務を果たした国民に対しては、国は当然、相応の責任(卒業証書を渡す)を負うことになる。

もし「学習内容の未修得」を理由に「原級留置」させるのであれば、学習内容を修得させ、進級させない限り、国は責任を問われ続けることになる。

一方で、

「とにかく就学…いや、学籍さえ作ってくれれば、あとは自動的に進級、卒業させますよ」

という事にしておけば、

「うちの子、全く勉強ができないだけど、どうしてくれる?」

というような「未修得の責任」を国に問うことは難しい。

「飛び級」は、義務教育を履修した上で、先に進んで学習することになるのだから、今からすぐに導入しても何ら問題は生じない。

いずれWeb3.0の時代になれば、周りの目を気にしなくても先に学習を進めていける。授業が簡単すぎて不適応を起こしているギフテッドの子達にはありがたい。

小学校で学習している内容なら、プチギフテッドの子は、教科書を見ただけで理解できる。

それを「深い学び」だと称して小難しくやるから、子どもたちから馬鹿にされるようになる。

もっとあっさりさっぱりと倍速に近い感じで進めていけば、子供もHappy、先生もLuckyな義務教育にすることは可能なのだ。

ところがどっこい、なぜか「対話的」「協同的」で「真正な」教育をしようと這い回る人たちが時間を浪費し、いつの間にか時間切れ…。

一体、何やってんでしょう?私にはまったく理解できません。

そういうことを煽るお花畑な人たちは、大学で「留め置きの刑」無限大をお願いしたい。

※なお、実際には義務教育における「原級留置」は可能。でも、それを適用する校長はほぼいない。